2009年11月
2009年11月24日
CSR in pharma
先日、kazuaki-sanに下記の質問を投稿していただきました。
「いつも拝見させていただいてます。日本での医療用医薬品のブランディングについて質問です。海外では医薬品のブランディングをCSRを補完するために利用しているようにおもえるのですが、日本ではまだまだのような気がします。日本市場で医薬品のブランディングがCSRを補完できるようになるためには何が一番必要だと考えますか?ご意見をお願いします。」
CSRを補完するために医薬品のフランディングというのが、企業名及び企業の社会貢献的な活動を広く知らせて、認知度及び信頼度を向上させるためのの広告宣伝活動を理解しています。
海外(私個人が一番しっているのがアメリカですが)ではファーマ企業の評判が非常に悪くて、どの世論調査をみてもタバコ産業と肩を並べるように悪く評価されています。理由は儲かりすぎ、DTCのやりすぎ(この間の出張で小児ADHDの啓蒙広告までみた)、 Free Lunchesをベースに考えたポロモーション活動などなどあります。最近医療制度に関する不満、それからMichael MooreのSickoのようなメディアも更に悪化させている。
従って、industryとしてはある「悪魔」のように見られていますが、だからその他の産業グループと違うCSR活動をしているかどうかと言われてみれば、大きな違いを感じません。Science-baseの純粋な寄付金、foundation活動などを徹底的にやっていますが、INTELやMicrosoftもscience educationの活動をやっていますし、エコ関係などはどのメーカーでも、どこでもやっているような活動だと思います。
日本の場合は、製薬会社のイメージはどちらかというとよりよいです。大昔から、薬局からスタートしたケースも多いですので「物づくり」の伝統的な、神話的な存在でもあります。他産業よりも派手に儲かっている訳でもありませんし、ブランドDTCができませんのでdisease makerに見えません。
違いがあるとすれば、米国やヨーロッパでは保険会社や病院経営企業providers & payersに対する薬価設定の問題が大きいなビジネスドライバーですので、ロビー活動を通して医療経済的なメッセージを浸透としている活動が多いではないかと思います。