2010年05月

2010年05月24日

関西ブランディング

先日、久し振りに関西で講演する機会がありました。特許業務法人三枝国際特許事務所の主催するイベントで、約130名の方々が集まりました。知的財産関連の仕事をされている皆様ですので、会場に到着する直前まで少々不安がありました。(まじめでちょっと静かなタイプの人が多いだろうから、私の軽い話に十分に乗って聞いてくれるかな?)が、先入観とは違い、ずいぶんと盛り上がりました。5月なのに外気温が27度まで上がっていたせいなのか、関西人の特性なのかは、分かりませんが・・・。いずれにしても非常に熱心に聞いてくれましたし、終わった後何人かと名刺交換をしながらかなり深い話ができたことを嬉しく思いました。

 

講演のメーンテーマはブランディングです。知的財産を管理する方々を対象にした内容は、『商標を取るだけでは付加価値は作り上げられない』『組織の従業員全体が企業や製品ブランドの意味合いを良く理解し、日々の業務で徹底させなければいけない』というメッセージに絞りました。帰りの新幹線で窓の外の看板を見ながら、「あ、ここが出来ていないな、そこが弱いな」と思いながら、講演で使った事例以外の(次のスピーチで使えるような)材料を探しました。B2B(企業間取引)の事例としては、いつも新幹線の車両内に出しているYAZAKIの広告が良かったと思います。今回のシリーズは「見えないけど、頑張るエコ。見えないから、頑張るエコ。」がキーワードで、車の分解図表のなかで、自分の部品を目立つオレンジ色でハイライトし、「エコカーの燃費向上にむけ、コツコツと努力しています」というメッセージを非常に強く感じました。最近のソーシャルメディアのトレンド、「個人の努力も大事だよ」というフィーリングをうまくつかんでいると思います。

 

しかしブランドの徹底度合いではなんといっても負けないのが、数少ない一流の消費者向け(B2C)企業。先日、製薬業界の友人からこんな話を聞きました。とある注射デバイスを小児科向けの適応症で使うプロジェクトがあり、子供たちがより安心して使えるようにキャラクターのイメージをライセンスして載せたい。オプション第一位はディズニーで、「くまのプーさん」の担当窓口に話を申し込んだようです。しかし返事は「うちのプーちゃんは病気しません」ということで、使用はNG。なるほど。何にでもライセンスOKのHELLO KITTYとは違ったようでした。ライセンス貸与がお金になるのは間違いありませんが、ブランドイメージは大切にしなくてはいけないのですね。



jeffjapan at 23:16コメント(0)トラックバック(0)MarketingStrategy 
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