2009年04月05日

医療・ファーマの将来とは

会計・コンサル会社のプライスウォーターハウスクーパース(PWC)が過去3年間に渡って出版したシリーズ「Pharma 2020」の最新版「Marketing the Future」というレポートを読みました。

慢性疾患の広がりとともに高まる財政問題、テクノロジーの進化による米国のe-prescribing(電子処方)やPHR(Personal Health Records、個人の病歴や服薬履歴などのデータ)のオンライン管理、海外のジェネリック採用促進事例などに関する情報盛り沢山このレポートを読むと、世界では医療システムそのものが大きく変革しようとしていることを感じます。

ファーマ業界で仕事をするマーケターなら必ず抑えておくべき内容ですが、製薬業界以外の方々にとってはちょっと興味が薄いテーマだと思われているかもしれません。でも、誰でも薬は飲むこともありますし、年をとればとるほど必ずお世話になる患者の一人として、どのような医療制度であって欲しいのか考えさせられることが多い内容でした。そのシステムの財源は個人が国に収める税金ですし。ぜひ読んでみることをお勧めします。

PWCの担当者に問い合わせたところ、残念ながら今回のレポートを日本語化する計画はないそうですが、英語のオリジナルを読みたい方は、ここにアクセスして下さい。

尚、Pharma2020シリーズの2007年度のレポート「ビジョン 〜岐路に立つ医薬品業界」なら日本語版PDFが簡単にダウンロードできます。ちょっと古い情報も含まれていますがが、大きなトレンドを把握するには有効な材料だと思います。どうぞここを見て下さい。
 



jeffjapan at 20:44コメント(0)トラックバック(0)Pharma/Healthcare | Strategy 

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